ビバ!江戸
武士のサラリーはベースアップなし。

現在より上の役に就かない限り何十年務めても、さらに何世代にわたっても同じ禄高。
物価は上り米価は下がったので、小禄の武士はますます貧乏になっていった。


江戸の武士の俸禄(サラリー):旗本・御家人の場合


2形態 知行取り(石)で表示 一定の知行地(領地)を割り当てられ、そこから年貢を取り立て俸禄にした。
蔵米取り(俵)で表示 米の現物で支給された。

知行取り(ちぎょうとり)
メリット 領地の支配では、警察権・裁判権を持つ。領地から人夫を徴用できる。
野菜や特産物に税をかけることが出来る。
デメリット 領地支配の人員が必要。収穫高は天候に左右される。知行所からの米の運搬。

知行取り
500石
蔵米取り
500俵
上記のことから、知行取りの実質手取りは左のように考えて良い。


蔵米取り(くらまいとり)
支給方法 年3回に分けて支給されたため「切り米」と言った。
100俵の場合 春 2月:4分の1=25俵 (借り米)俸禄米の先渡しの意味から
夏 5月:4分の1=25俵 (借り米)
冬 10月:2分の1=50俵(大切米)

扶持米(ふちまい)
下級の侍に支給される一種の手当。戦国時代からの名残。
一人一日五合の計算で支給 一人扶持=一年=360日=一石八斗 を月割りで毎月支給。
 年収に直すとおおまかに、一人扶持=5俵と考えてよい。例:30俵2人扶持の場合 40俵

役高(やくだか)
役職に就いたとき、その役職に応じて支給される俸禄の額。
足高(たしだか)の制…本来 家禄と役職は連動しており、家禄の低いものは高い役職に就けなかったのを、8代将軍吉宗の時、人材登用の効率化のため優秀で家禄の低いものでも高い役職に就けるように、就任中に限りその差額を与えた。
 例 役高400石の場合 家禄200石のものはプラス200石

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禄は武功忠勤に対する褒美で経済的に武士の生活を保障している。その忠勤と保証を永代ならしめるため、禄の多くは世襲した。

知行取り(ちぎょうとり)
石高は領地の収穫高で表示。
「四公六民」の場合、実収は石高の4割。
容量単位
石:(10斗) 180リットル
斗:(10升) 18リットル
升:(10合) 1.8リットル
合:    180mリットル
純粋に容量単位のみで考えれば
1俵は通常4斗
つまり1石は1俵の2.5倍

禄高は武士の手っ取り早いランク付けでもあった。
上は百万石の大大名から下はサンピンと町人から蔑まれる年給三両一分(あるいは3両1人扶持)まで。

知行取りと蔵米取りの比較
町与力と町同心の場合
与力:二百石
同心:30俵2人扶持
左記のことから
30俵2人扶持=40俵=40石
与力は同心の5倍の年収であることが分かる。




 

 

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