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江戸幕府の役職の一つである公人朝夕人(くにんちょうじゃくにん)とは?

若年寄の支配に属し、将軍が束帯して外出の際、尿筒(しとづつ)を持って従う役。将軍が尿意を催したとき公人朝夕人はこの竹の筒を袴(はかま)の裾(すそ)から差し入れて、用が済むまで持っていた。当然、世襲でこの役を受けついだわけである。


江戸幕府の役職(職制)


江戸幕府の役職の図解

様々な役職
奥絵師 幕府御用絵師。専属画家。朝鮮通信使への返礼の金屏風の作画、江戸城殿舎や日光東照宮の絵画など。最上格は狩野家。
貝太鼓役
(かいたいこやく)
戦場において、士気を鼓舞するため陣太鼓をたたき、ホラ貝を吹き鳴らす役。戦のない江戸時代では将軍の狩りなどの際にともなった。
奏者番
(そうじゃばん)
江戸城内で旗本や大名が将軍に謁見するとき、取り次ぎをし、その姓名、進物を披露した。また殿中の礼式を掌った。要職で大名が任命された。寺社奉行が兼任。
甲府勤番
(こうふきんばん )
8代将軍吉宗の時設置された役で、江戸防衛の拠点として甲府城を守った。非役の小普請の素行不良者を選出して甲府へ移住させたことから、「山流し」といわれた。
同朋(どうぼう) 江戸城内の大名の出入の案内、衣服の着替え、お茶の世話などの給仕を掌る役。
奥祐筆
(おくゆうひつ)
政務に関する秘密の書類を扱った。調査・意見の資格を持ち大名に割り当てられる営繕・土木の臨時役の事実上の人選も奥祐筆が行った。

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江戸幕府役職一覧

幕府要職は禄高十万石以下の譜代の大名および旗本で構成された。
諸藩の職制はほぼ幕府のそれに倣った

左図の役職の記載はごく一部。
江戸後期、大名・旗本・御家人あわせて470の役職数があった。

老中(ろうじゅう)
朝廷・大名に関する事務、幕政を総理した。4〜5名、月番制。
若年寄(わかどしより)
老中の補佐。旗本・御家人の統轄。3〜5名、月番制
三奉行(寺社・勘定・町)
幕府を支える奉行の中でも最も重要な職。
寺社奉行:全国の寺社と寺社領の取締り。
町奉行:江戸町方の行政・司法・警察。
勘定奉行:幕府の財政、年貢徴収、幕領の訴訟を担当。
京都所司代(きょうとしょしだい)対朝廷政策および西国の諸大名の監視。
大坂城代
大坂城の守護、西国大名の監視。
両御番(りょうごばん)
書院番・小姓組番
江戸城警備と将軍の護衛
大番頭(おおばんがしら)
大番:江戸城および京都二条城・大坂城 の警衛
目付(めつけ)
旗本・御家人の監察等
大目付(おおめつけ)
諸大名の監察等
高家(こうけ)
幕府の儀式・典礼をつかさどる。
遠国奉行(おんごくぶぎょう)
地方政策として重要な都市に奉行所を置き、行政・警察・司法に関する事柄について取り締まった。
山田奉行
伊勢神宮の警衛等

エリート出世コース
奏者番
 ↓
若年寄
 ↓
大坂城代
 ↓
京都所司代
 ↓
老中


 

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